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スープにつける小籠包とは

海外出張グルメ紀行/台湾編⑤
スープにつける小籠包とは

「ミニ小籠包」

推薦者:台湾三井化学董事長兼総経理・木村貴雄氏

「京鼎樓(台北市)」

日本でもなじみの小籠包専門店の台湾本店だ。テレビで紹介されたことも1度や2度ではない。日本にも多くの店舗を展開しているが、本店の味を確かめなければ「京鼎樓(ジンディンロウ)」は語れないだろう。

木村氏いわく、味は世界的に有名な点心料理店「鼎泰豐(ディンタイフォン)」とほぼ同じで、混雑が比較的少なく入りやすいとか。初代が鼎泰豐で修行・独立した経緯があり、店名の1文字もそのためだ。

普通の小籠包はもちろんおいしいが、変わり種は「ミニ小籠包」。一回り小ぶりで、スープにつけて食べるという。そのスタイルは日本の「明石焼き」を思い出させる。

点心以外のメニューも外れがない。豚の角煮や酸辣湯など何を頼んでも、日本人の口に合う中華料理でうれしい。出張者などを歓待する上でミスできない店選びに最適だろう。

立地はオシャレな若者が集まる地下鉄・中山駅から徒歩圏内だ。台北駅からも遠くない。あらゆる面で、満足度の高い名店だ。

「豚の角煮」

台湾との相性バツグン

木村氏は新型コロナウイルスが猛威を振るい始めた2020年4月に台湾の販売会社トップに就任した。「2月に内示を受けて、これ行けるのかな」と不安な日々を思い出す。結果として、予定通りに海外赴任できたのは社内で木村氏含めて2人だけだったという。

1997年入社で、ずっと電子材料畑を歩んできた。近年の半導体ブームにより、今でこそ有望事業の代表格に位置づけられるものの、以前は収益変動が激しいというマイナス面にスポットライトが当たりがちだった。社内の視線も厳しかったようだ。

自身のさまざまな経験から確立したマネジメントスタイルは多様性の尊重だ。赴任前に就いていた半導体製造工程用テープの営業部長時代から「画一的な人がいても面白くないので、尖った人ばかり引っ張ってきていた」と振り返る。

台湾社会は日本と比べて女性の活躍が進み、多民族でもある。木村氏と台湾の相性は最高だろう。(台湾編終わり、編集委員・鈴木岳志)

店舗情報

「京鼎樓」外観
店名:京鼎樓 台湾本店
住所:台北市長春路47号
TEL:02-2523-6639
営業時間:昼11時から14時半、夜17時から21時半まで(ラストオーダー14時、21時)
定休日:月曜日
HP:https://jin-din-rou.net/taiwan/
※情報は取材当時、最新情報は直接問い合わせをお願いします。

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