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海上保安庁や警察庁に通報、不審船を監視するドローンの仕組み

海上保安庁や警察庁に通報、不審船を監視するドローンの仕組み

ドローンによる夜間巡回監視(セブントゥーファイブ 発表資料より)

セブントゥーファイブ(東京都千代田区、石井克幸社長)は、青森県むつ市の漁港で、飛行ロボット(ドローン)の夜間巡回監視と不審船検知システムを組み合わせた港湾保安対策の運用検証を実施した。ドローンに赤外線カメラを搭載し、空撮しながら港湾上空を飛行。映像に船が映ったときにその船を画像検出し、地図上にマークを付けるとともに、管理者に不審船発見メールを送信する。管理者はパソコンなどの画面で不審船の位置と写真を確認でき、その情報を基に海上保安庁や警察に通報する。

むつ市は原子力関連施設や海上自衛隊の基地などを抱える。セキュリティー担保のため、ドローンは国産機を使用した。最大飛行時間は45分。

ドローンを巡回させて空撮することで定点カメラより少ない台数で広い範囲の監視が可能で、設備費用を節約できるとみている。

日刊工業新聞 2023年3月23日

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