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大林組が建設、高さ44m・純木造11階建てビルに与えられた評価

大林組は、高層純木造耐火建築物として2022年に建設した自社施設が、集まる人の健康への配慮を評価する「WELL」や建物の環境性能を示す「LEED」など三つの国際認証を取得したと発表した。「CASBEE(建築環境総合性能評価システム)」も取得しており、これらの同時取得は国内で初めてという。

横浜市中区の自社研修施設「Port Plus=写真」で各種認証を取得した。建設時には柱や梁といった地上構造部材に木材を使うとともに、内外装にも木材を活用することで二酸化炭素(CO2)排出量を削減。運用面でも建物内部に木や緑、光を積極的に取り入れたほか、省エネルギーにも工夫を凝らした点が評価された。

同社はPort Plusの建設・運用を通して知見やノウハウを蓄積し、建物だけでなく利用する人の心と身体の健康にまで配慮するような提案につなげる。Port Plusは地下1階・地上11階建て。高さは44メートルあり、完成時点で国内最高となる高層純木造耐火建築物だった。延べ床面積は約3502平方メートル。

日刊工業新聞 2023年3月16日

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