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アルツハイマー新薬レカネマブ…国内承認9月めど、エーザイCEO「自信ある」

アルツハイマー新薬レカネマブ…国内承認9月めど、エーザイCEO「自信ある」

レカネマブ(エーザイ提供)

エーザイの内藤晴夫最高経営責任者(CEO)は9日、都内で開いた会見でアルツハイマー病(AD)の新薬「レカネマブ」の国内における審査について「承認時期は遅くとも9月になる。より早期の承認を目指す」との見通しを示した。同薬は1月16日に医薬品医療機器総合機構(PMDA)に製造販売承認申請を行い、1月26日に厚生労働省から優先審査品目に指定された。内藤CEOは国内外の審査について「自信を持っている」と強調した。

レカネマブは1月に米食品医薬品局(FDA)から迅速承認を取得し、現在はフル承認を申請中。早期のアルツハイマー型認知症患者を対象とした新薬で、脳内に蓄積して病気の原因になるとみられるたんぱく質「アミロイドβ(ベータ)」を除去し、症状の進行を抑制する効果が期待されている。

また、日本での薬価(公定価格)については「革新的な医薬品がもたらす社会的なインパクトを評価してほしい」と要望した。

日刊工業新聞 2023年03月10日

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