ニュースイッチ

東京ガスが製品化、水素専焼コージェネ用追焚きバーナーのスゴい環境性能

東京ガスが製品化、水素専焼コージェネ用追焚きバーナーのスゴい環境性能

バーナーのノズルを工夫し水素燃焼時のNOxを低減

東京ガスは、サンレー冷熱(東京都台東区)と共同で、水素を100%燃焼させるガスタービンコージェネレーション(熱電併給)システム用の追焚きバーナーを開発した。追い炊きバーナーはガスタービンコージェネの排出ガスを加熱し廃熱ボイラの蒸気発生量を増やすもので、蒸気需要の多い工場で使われている。水素は燃焼時に二酸化炭素(CO2)を発生しないため、水素専焼ガスタービンと追い炊きバーナーを組み合わせることで、コージェネ全体でCO2発生をゼロにできる。

水素は燃焼時にCO2を出さない半面、燃焼速度が速く火炎温度が高いという燃焼特性から、窒素酸化物(NOx)の排出量が増加する課題がある。今回、両社の持つ技術を組み合わせ、ノズル形状を燃焼特性に合わせて最適化した。その結果、NOx排出量が天然ガス燃焼時の排出量と同程度に抑えられ製品化した。このバーナーは国内初の製品としてサンレー冷熱が販売する。

日刊工業新聞 2023年03月01日

編集部のおすすめ