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電池リサイクル資源調達、ホンダが協業拡大中

電池リサイクル資源調達、ホンダが協業拡大中

ホンダは2024年に北米市場に新型EV「プロローグ」を投入し、EVシフトを加速。リサイクル電池は北米で生産する電動車に活用する(同社提供)

ホンダは27日、電気自動車(EV)などに搭載するリチウムイオン電池(LiB)用リサイクル資源の安定調達に向け、使用済みLiBのリサイクルを手がける米アセンド・エレメンツと協業すると発表した。アセンドが再資源化するニッケル、コバルトなどのLiB用資源を調達し、北米で生産する電動車の電池に活用することを目指す。環境負荷や調達価格の低減につなげる。

車載電池に使う希少資源は、価格の高騰が課題となっており、安定価格での調達に向けて、電池をリサイクルする動きが広がっている。ホンダは今後も「複数の資源リサイクル事業者との協業を通じ、必要な資源の安定調達に取り組む」考え。

ホンダは2050年までに、製品を構成する部品・部材を全て環境負荷のないサステナブルマテリアル(持続可能な原料)化することを目標に掲げ、電池のリユースやリサイクルなどを推進。20年には中国・寧徳時代新能源科技(CATL)と電池のリサイクルやリユースのスキーム構築に向け提携を結んだ。

アセンドは15年設立。米マサチューセッツ州に本社を構え、従業員は約200人。韓国SKグループなどが出資している。


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日刊工業新聞 2023年02月28日

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