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プロテリアルが「窒化ケイ素」生産倍増、電動車の航続距離向上に貢献

プロテリアル(旧日立金属)は、鳥取市の子会社で電動車向け窒化ケイ素基板を増産する。投資額は十数億円で、新たに数十人を雇用する。焼結のための電気炉などラインを増設し、2023年後半にも稼働する。生産能力を21年度比2倍に高める。

電動車の航続距離を高めるにはインバーターやコンバーターの小型化、高周波化が必要で、パワー半導体による発熱への対策が不可欠。窒化ケイ素基板は半導体が発する熱を逃がす役割を担う。

プロテリアルが17年に開発し、19年に量産化した同基板は、高い熱伝導率と曲げ強度を併せ持つ。設備投資はプロテリアルフェライト電子で行い、鳥取県は産業成長応援補助金で支援する予定だ。

日刊工業新聞2023年2月20日

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