世界初の「パワー半導体ダイオード」製品化へ、最大1200ボルトの電圧に耐える

タムラ製作所子会社が開発

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開発した高電圧対応のパワー半導体ダイオード

タムラ製作所の子会社で半導体開発のノベルクリスタルテクノロジー(埼玉県狭山市、倉又朗人社長)は、酸化ガリウムを材料とする高電圧対応のパワー半導体ダイオードを開発した。同社によると最大1200ボルトの電圧にも耐えられるダイオードの開発は世界初。2023年の製品化を目指す。

ノベルクリスタルテクノロジーは20年度から新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受け、パワー半導体ダイオードの開発を進めていた。同社が21年6月、世界で初めて量産に成功した酸化ガリウムの100ミリウエハーを用いて、従来よりも高電圧に対応できる部品(ダイオード)を試作できた。ウエハーに酸化ガリウムなどを使った次世代パワー半導体は、シリコンを材料とする従来のパワー半導体に比べより効率的に電力を制御できる。省電力の性能の高さから、電気自動車(EV)や風力発電などへの用途拡大が期待できる。

今回の開発成果の適用が見込まれる中高耐圧高速ダイオードの市場は22年に1200億円、30年に1500億円へ拡大する見通し。ノベルクリスタルテクノロジーは開発したウエハーとダイオードの技術をもとに市場に参入し、成長を取り込みたい考えだ。


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日刊工業新聞2022年1月18日

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