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町工場の悲哀を巧みに表現…「現場川柳」栄えある大賞は?

町工場の悲哀を巧みに表現…「現場川柳」栄えある大賞は?

町工場の悲哀を巧みに表現し大賞を受賞した(作品イメージ)

「我が工場 利休に負けぬ 詫びと錆び」―。オプテックス・エフエー(京都市下京区、中島達也社長)は、「第9回現場川柳」の大賞に、町工場の悲哀を巧みに表現した「いっちゃん」さんの同作品を選定した。

同社が2022年10―12月に募集した“モノづくり現場”にまつわる川柳コンテストには9840作品の応募があった。川柳は社内選考委員と、元エンジニアで漫画家の見ル野栄司氏により選考。22年は産業界で暗い話題となった、部品不足エピソードを詠(うた)った句の応募が多かったという。

優秀賞は「その部品 貴重らしいで 知らんけど」(ちゅんすけさん)、「いい現場 だけ切り抜いた 社のパンフ」(うし坊さん)、「検品の 目利きがすぎて 彼氏なし」(モコさん)の3作品。22年はサッカーワールドカップが開催されたことから、サッカーにまつわる句も多かった。全入賞作品は現場川柳ホームページ(HP)で閲覧できる。

日刊工業新聞 2023年2月9日

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