全固体電池を搭載、日産が公開した未来のEVの全容
日産自動車は、4日―3月1日まで横浜市西区の本社で開く、未来のモビリティー(移動)技術を体感できるイベントの概要を発表した。その一環で将来技術を搭載した電気自動車(EV)のコンセプト車「マックスアウト」を2日に公開した。イベントでは持続可能な社会を実現する技術も紹介し、同社が描く未来のモビリティーを訴求する。
マックスアウトは、2人乗りのオープン車。日産が2028年度の投入を目指す全固体電池の搭載を前提に開発した車台を採用した。全固体電池はエネルギー密度の向上などで小型軽量化が見込まれる。コンセプト車では基幹部品の小型化で高まるレイアウトの自由度などを生かしたデザインを採用し、同社のビジョンや革新性を表現した。
イベントでは次世代技術の専門家などを招いた参加型のパネルディスカッションも開催する。日産のパンディクシラ・ポンズ理事は「お客さまが将来の運転にどのような夢を描いているかを直接お聞きし、共に現実につくり上げる共創につなげたい」とした。
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日刊工業新聞 2023年02月03日