クルマの塗装色、「白」が世界で最も人気の理由
独BASFは、2022年の自動車の塗装色についてリポートをまとめた。世界で生産された乗用車はここ数年と同様に白、黒、グレー、シルバーといった無彩色が大半を占めた。特に白が39%、黒が18%と2色で半分以上だった。一方で色彩の幅は広がっており、以前から人気の青や赤のほかに、黄色やオレンジ、緑、紫の市場シェアが伸びた。
白は時代を超えて好まれる色であり、車の再販価値も高いため、世界中で最も人気の高い色となった。欧州・中東・アフリカでは白と黒がシェアを伸ばしつつも、オレンジなどが増えて同地域の色彩はカラフルになった。北米は有彩色では青と赤が人気ながら、緑や紫、ベージュが増えた。無彩色は特に大型車でシェアを落とした。
アジアはグレー系の色が増え、無彩色のシェアが増加した。南米は白やシルバー、ベージュが主流で、明るいトーンを選ぶ傾向が世界で最も強かった。
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日刊工業新聞 2023年01月24日