作業時間は5800時間削減、ユニリーバがサステナブル物流取引の導入で得た効果
ユニリーバ・ジャパン(東京都目黒区、ジョイ・ホー社長)は、サステナブル(持続可能)な物流を目指す取引制度の導入から1年間で、二酸化炭素(CO2)排出量を1063トン(トラック約4000台分)を削減した。また、ドライバーや物流従事者の作業時間を約5800時間削減し、ホワイト物流にも貢献したという。
2021年4月に導入した取引制度ではトラック単位やパレット単位での発注、1週間以上前の発注に対して割引するほか、すべての発注を翌々日以降の配送に変更した。割引を活用してもらうことで22年3月末までにトラック約4000台分を削減できた。またトラックやパレット単位の発注が増え、バラ発注が大幅に減ったことなどで作業時間も削減できたとしている。
同社は地球環境負荷低減とともに、物流効率化と作業環境向上を目的に同制度を導入した。この成果などで国土交通省の「グリーン物流パートナーシップ優良事業者表彰」で国交大臣賞を関係する7社で共同受賞した。
日刊工業新聞 2023年01月11日