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センサーと画像認識技術を駆使、交通誘導は最新「ロボット」にお任せ

フォルモントホールディングス(HD、東京都青梅市、望月武治社長)は、道路工事などの交通誘導現場向けに車両片側交互通行誘導ロボット「コミューンプラス モデルS=写真」を開発した。最新のセンサーと画像認識技術を駆使。搭載したカメラとレーダーで付近の交通状況を検知する。「工事帯から車両が通過したか」「渋滞が長くないか」や、付近の信号サイクル変化などを踏まえ、発光ダイオード(LED)で「すすめ」「とまれ」表示を切り替える。

片側交互通行は2車線しかない道路の工事などの際に、一つの車線に双方向からの車両を通行させる手法。交通誘導警備の中でも難易度が高く、事故発生率も高い。

開発したロボットは安全性を確保する根幹的機能として、工事帯を通行する最後尾の車両を確認する能力を持たせた。最後尾車両の通過を確認した上で「すすめ」「とまれ」の表示を切り替えることで、車線内での車両の正面衝突を避ける。

付近に信号がある場合は信号のサイクルを優先する。信号がない場合は渋滞状況を踏まえ、交通量の多い車線に「すすめ」の時間を多く配分する。緊急車両のサイレン音を認識し、誘導員に通知する機能も搭載する。

2月28日から東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれる展示会「セキュリティーショー2023」に実機を出展する。


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日刊工業新聞 2023年01月04日

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