南海電鉄が実証、AI活用オンデマンドバスの仕組み
南海電気鉄道は10日から3月10日まで南海バス(堺市堺区)、堺市と共同で人工知能(AI)を用いたオンデマンドバスを実証実験する。泉北高速鉄道の3駅と起伏ある地形にある住宅街2地区の計29カ所に停留所を設定し、利用者の予約に応じてAIで効率的に配車する。移動の利便性向上を図って若年層からシニア層までの住民の外出を促す。新しい交通手段の創出を目指して移動ニーズを調査、検証する。
同バスは客席8人のワンボックス車両2台で、対象地域各戸からほぼ半径100メートル以内に停留所を設定し、小回りのきくサービスを提供する。9-18時に運行し、ウェブで24時間予約が可能。料金は1乗車200-300円。
公民連携での情報通信技術(ICT)活用により、持続的発展やスマートシティー(次世代環境都市)化を目指す。
日刊工業新聞 2023年01月04日