三菱ふそうが中東最大規模の市場を攻める、サウジで小型トラック「キャンター」生産
三菱ふそうトラック・バスは、サウジアラビアで小型トラック「キャンター」の生産を始めたと発表した。年間数千台の生産を想定する。川崎製作所(川崎市中原区)から主要部品を輸出し、現地で組み立てるノックダウン生産とした。同社がサウジアラビアで車両を生産するのは初めて。中東地域において最大規模の市場であるサウジアラビアで主力車の拡販を狙う。
サウジアラビアで生産するのは、キャンターのうち車両総重量が6・5トンタイプの4型式、7・2トンタイプの3型式。11月に生産を開始した。
親会社の独ダイムラートラックとサウジアラビアの販売代理店ジュファリ・コマーシャル・ビークルズの合弁会社であるNAI(写真)が組み立て生産する。
三菱ふそうは1973年にサウジアラビアで車両の販売を開始。耐久性などが評価され、年間数千台を販売している。 サウジアラビアの国内総生産(GDP)成長率は高い水準にある。三菱ふそうは今後もトラックの需要が高まるとみる。
日刊工業新聞 2022年12月16日