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量子技術でデータセンターの電力消費量削減、野村総研が確認

野村総合研究所(NRI)は同社の東京第一データセンター(DC)の設備運転計画を量子コンピューティング技術で最適化する実証実験を行い、DCにおける電力消費量の削減効果が見込める運転計画を立案可能なことを机上で確認した。

実証は東北大学大学院の大関真之教授の研究室と共同で取り組み、演算にはFixstars Amplify(東京都港区)が提供するソフトウエア開発キット(SDK)を活用した。

まずビジネス上の課題を数式化する数理計画的なアプローチによって、DCの熱源設備で電力消費量に影響を与えるデータを分析し、数理モデルを構築した。次に、作成した数理モデルを基に、カナダのDウェーブ・システムズのアニーリング方式の量子コンピューター「Dウェーブ・アドバンテージ」を用いて、電力消費量が最小となる熱源設備の運転計画を算出した。

演算結果に基づく運転計画に従って熱源設備を運用した場合、外気温が20度C前後となる春や秋に限ると、電力消費量が最大で約10%削減できることを机上で試算した。

日刊工業新聞 2022年12月16日

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