革新的化学反応を設計へ、北大と三井化学が設置する共同研究拠点の全容
北海道大学と三井化学はコンピューティング技術を用いて革新的な化学反応の自在な設計を目指す共同研究拠点を設置すると発表した。2023年4月に活動を始める。期間は5年間。さまざまなモノづくりの根幹となる化学反応の進化を目指す。
同大学の化学反応創成研究拠点「ICReDD(アイクレッド)」(札幌市北区)内に、産業創出部門「三井化学―ICReDD化学反応設計イノベーション部門」を設置する。特に複雑系化学反応の革新に取り組む。両者の知見を基に、高性能な材料の開発や循環型社会の実現に貢献する新規反応の設計を高速かつ高確度で実現するための研究を行う。
アイクレッドは計算科学と情報科学、実験科学の三つの学問領域を融合させ、化学反応の合理的かつ効率的な開発を可能とする学問「化学反応創成学」に取り組む拠点。文部科学省の世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)に採択されている。
日刊工業新聞 2022年11月25日