三菱自動車が投入、「アウトランダーPHV」新型車が実現した走り
三菱自動車は米国でスポーツ多目的車(SUV)「アウトランダー」のプラグインハイブリッド車(PHV)の新型車(写真)を発売する。価格は3万9845ドル(約590万円)から。11月から米国の販売店に順次展開する。2021年4月に発売したガソリン車モデルの販売が好調で、PHVモデルの売れ行きが注目される。
アウトランダーのPHVモデルは容量20キロワット時のリチウムイオン電池を搭載。電気のみを使い1回の充電で走れる距離は38マイル(約60キロメートル)を確保した。4輪制御では出力を高めた駆動システム「ツインモーター4WD」を採用し、滑らかで力強い走りを実現した。
アウトランダーのガソリン車モデルの22年1―9月期の米国販売は前年同期比43%増の約3万台。同社米国販売の約5割を占め販売をけん引する。
一方、日本では21年12月から同PHVモデルを発売。22年4―9月期の販売が前年同期比18倍の約1万台と高い評価を得ている。
米バイデン政権は8月に歳出・歳入法を成立。PHV購入者に税額控除を適用したが、対象には北米での車両生産などの要件を盛り込んだ。日本から輸出する同PHVモデルが、米国で税制優遇を受けず販売を伸ばせるかにも関心が集まる。
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日刊工業新聞 2022年11月01日