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楽天モバイル、基地局保守にドローン活用

楽天モバイル、基地局保守にドローン活用

楽天モバイルは基地局施工後に不備がないかを確認する「竣工検査」ではドローンを活用中(同社提供)

楽天モバイルは年内をめどに、携帯通信基地局の「保守点検」における飛行ロボット(ドローン)活用の実証を始める。保守点検は定期的に基地局の劣化状況などを調べる取り組みで、基本的に同社はこれまで行っていなかった。2018年12月に基地局開設作業に着手して以降、一定期間が経過したことを踏まえて保守点検体制の構築を本格化。ドローンの利用により、作業者の安全性確保や所要時間短縮といった利点を追求する。

楽天モバイルは22年5月から、電波法に基づいて基地局の点検を行う「定期検査」を行っている。保守点検は定期検査を補完する取り組み。これらの実施により、基地局の維持管理の徹底を図る。

保守点検の具体的な作業工程や方法、ドローンの活用範囲は検討中。だが例えばドローンが基地局の外観を撮影し、作業者が離れた場所から基地局の劣化状況を確認できるようになるなどの利用方法が想定される。

一方、同社も既に基地局関連業務でドローンを活用しているケースはある。一例として基地局建設後に施工不良や不備がないかを確認する「竣工検査」では、人が目視などで行っていた検査をドローンに代替。作業時間を3分の1に短縮した。また、災害時などの臨時点検でも、試験的にドローンの活用を開始済み。地震が起きた地域の基地局に対して、ドローンを用いて外観を撮影し、状況把握を行った。

今後同社は、ドローンを使った竣工検査や保守点検において、人工知能(AI)による画像解析技術の活用も検討する。点検・検査業務の自動化や効率化を加速したい考え。

日刊工業新聞2022年9月13日

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