アニメ制作費10分の1に、大日印が原画生かす新手法
大日本印刷(DNP)は、アニメーション制作にかかる時間や費用を従来手法と比べて大幅に削減できる新手法を開発し、「ライトアニメ」の名称でサービス提供を始めた。
従来手法に比べて制作時間は約12分の1、費用は約10分の1での提供を目指す。2023年3月までに国内での放送を想定したアニメ制作を始めるほか、海外市場へのコンテンツの輸出、人工知能(AI)技術企業との提携などを予定する。25年度までに30億円の売り上げを目指す。
従来のアニメ制作では、原作のマンガ原稿を基にアニメ用の原稿を描きおこす手法を採用していた。ライトアニメでは、せりふの吹き出しなどを削除したマンガの原稿に色付けや分割を行い、必要に応じて動きを加えて動画にする。アニメ化が難しかった作品や、原画のタッチを生かしたい作品のアニメ化が可能になる。
日刊工業新聞2022年9月13日