自動車以外で初採用、三井E&Sマシナリーが門型クレーンに水素燃料電池
三井E&Sマシナリー(東京都中央区、田中一郎社長)は、主力製品で港湾用のラバータイヤ式門型クレーンの新たな駆動システム用に、水素燃料電池パワーパック(写真)の性能試験を実施し、計画値通りの発電に成功した。トヨタ自動車の燃料電池と大型の高圧水素燃料タンクを連携させており、自動車以外の分野では初の活用事例になる。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受け、子会社の三井E&Sパワーシステムズ(東京都千代田区)が水素ガスによる性能試験を実施した。ラバータイヤ式門型クレーンに搭載し、10月に大分工場(大分市)で実証運行を始める。その後商用化し、港湾用クレーンの脱炭素化につなげる。
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日刊工業新聞2022年9月6日