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日野自動車がロシア生産計画を断念する理由

日野自動車はロシアでのトラックの組立工場の建設と現地生産計画を断念する。2020年半ばに稼働を開始し、年2000台程度を生産する計画だったが、事業環境の変化や工期遅れから見切りをつけた。相次いで発生しているエンジンの不正問題やロシアによるウクライナ侵攻とは直接の関係はないとしている。

19年からモスクワ州ヒムキ市で組立工場の建設を進めていた。投資額は約20億円の計画。工場は完成後に売却したい考え。

日野自は08年に現地法人を設立し、ロシア市場に参入。日本から年2000台程度の完成車を輸出していた。ロシアのウクライナ侵攻を受け、2月からロシア向けの輸出を停止している。

日刊工業新聞2022年9月5日

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