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円安はつらいよ…「業績悪影響」の企業6割超に

原材料・燃料高でコスト増

帝国データバンク(TDB)がまとめた、円安による企業業績への影響調査によれば、企業の6割超が円安を自社の業績にマイナス(「大いにマイナス」「どちらかといえばマイナス」の合計)と考えていることがわかった。プラス(「大いにプラス」「どちらかといえばプラス」の合計)は4・6%にとどまった。TDBは「企業の想定レートと実勢レートの乖離(かいり)がみられる中で、円安に伴う企業業績への影響が懸念される」としている。

業種別ではアパレル関連や飲食料品関連の業種で8割を超えた。運輸・倉庫も7割を超えており、円安による悪影響がバリューチェーン全体に広がっている。

円安が自社の業績に「マイナス」の影響がある理由を尋ねたところ、「原材料価格の上昇でコスト負担が増えた」が最多の79・2%だった。「燃料・エネルギー価格の上昇でコスト負担が増えた」も72・6%で7割を超え、この二つの理由が突出して高かった。

調査は7月15―31日に実施。有効回答企業数は1万1503社。

日刊工業新聞2022年8月19日

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