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半導体試験装置大手・アドバンテストが設備投資額を上方修正、社長が会見で語ったこと

アドバンテストは、2023年度を最終年度とする中期経営計画の3年間で実施する設備投資額を上方修正し、前回公表値比75%増の700億円に引き上げると発表した。半導体市場の長期的拡大と半導体の高性能化を見込み、300億円上乗せした。18―20年度の前3カ年に比べて約2・3倍の水準となる。

28日会見した吉田芳明社長兼最高経営責任者(CEO)は、半導体生産数の増加や技術進化、複雑化の進展などを背景に、検査装置も中長期の市場拡大が期待できると指摘。設備投資を通じて「成長基盤を強化したい」と話した。

先進運転支援システム(ADAS)や自動運転の「頭脳」として採用が広がるシステム・オン・チップ(SoC)などの試験需要の取り込みや、技術進化への早期対応を目指すとした。


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日刊工業新聞2022年7月29日

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