狭所も撮影、配管点検で活躍する小型ドローンの性能
日本製鉄は、製鉄所にある大型構造設備の配管点検などに、リベラウェア(千葉市中央区)が開発した小型飛行ロボット(ドローン)「IBIS」を順次活用していく。
IBISは狭い場所でも安定した飛行や高精度な撮像、3次元化が可能。ダクト内部の亀裂、剝離(はくり)などの点検に活用する予定で、危険を伴う高所作業を減らし、整備作業を効率化する。
製鉄所には複雑な構造の大型設備が多く、高所の点検には足場を組む必要がある。日鉄は汎用ドローンを活用しているものの、狭所では小回りが利かず、気流で自律飛行が難しい。今回はこれら課題を解決できるという。
リベラウェアは屋内点検に特化した機種を開発し、画像の編集・解析で独自の技術を持っている。機体は縦・横約20センチメートル、重量185グラムと業界最小クラス。
日刊工業新聞2022年7月29日