横浜市大の学生団体が広めたい「サステナブル・シーフード」ってなに?

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サステナブル・シーフードプロジェクトを立ち上げたテフズのメンバー(横浜市立大学提供)

近年、地球温暖化による水温上昇や過剰漁獲、違法漁業で水産資源が減少している。横浜市立大学では、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に取り組む学生団体「テフズ」が水産資源や環境に配慮し、適切に管理した魚介類「サステナブル・シーフード」を広めるプロジェクトを立ち上げた。同大の食堂でサステナブル・シーフードを使ったメニューを提供する。学生にとって身近な学食で、海の豊かさを守る活動を進める。

サステナブル・シーフードは大きく分けて2種類ある。一つは海洋管理協議会(MSC)が認証した持続可能で適切に管理された漁業で得た水産物。もうひとつは水産養殖管理協議会(ASC)が認証した自然環境と地域社会に配慮した養殖業で育てた魚介類。いずれかの水産物が加工や流通の過程で非認証水産物と混ざらずに適切に管理される。

テフズのメンバーは同大の環境関連の講義でサステナブル・シーフードの取り組みを学んだことがきっかけで同プロジェクトを立ち上げた。同メンバーは「限りある水産資源を絶やさないためにも、自分たちでできることを考えた」と話す。

同プロジェクトで採用した食堂でのサステナブル・シーフードを使ったメニューの提供は、現段階では月1週間限定で実施する。第1弾のメニューにはミックスフライ丼とちくわサラダが選ばれた。

食堂で提供されたミックスフライ丼。MSC認証された白身魚フライ ・いかリングフライとASC認証されたえびフライが入っている

同企画はすでに社員食堂でサステナブル・シーフードを提供しているパナソニックホールディングスと検討。MSC・ASC認証水産物の購入ではイオンと協力するなど、複数の企業と連携しながらSDGsに取り組んでいる。

今後は、学食で安定的にサステナブル・シーフードが提供できるようなシステムづくりに取り組み、学生に馴染みあるものにすることを目指す。同メンバーは「同大の取り組みを起点にして、サステナブル・シーフードプロジェクトを全国の大学に普及したい」と意気込みを語った。

日刊工業新聞 2022年5月24日

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