次世代たんぱく質「昆虫食」は広がるか、車部品メーカーが“コオロギクッキー”投入

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ファインシンターのコオロギ粉末

ファインシンターは、粉末冶金の技術を生かして展開する新規事業「昆虫食製品」を拡充する。新たにコオロギ粉末を活用したクッキーを2022年内に発売する。さらにコオロギ粉末を練り込んだキャンディーも22年度内の市場投入を計画する。25年度までには粉末加工の量産ラインを構築し、OEM(相手先ブランド生産)商品の供給に乗り出す。

同社は自動車部品の生産で培ってきた粉末冶金の技術を活用し、焙煎(ばいせん)コオロギパウダーの製造・販売事業に参入した。国内で培養したコオロギを仕入れ、焙煎・粉砕・混合の工程を自社で手がける。食品やサプリメント、健康補助食品向けに販路を広げている。

これまで、スナック菓子やインスタントラーメン向けにパウダーを使用してきた。第3弾となるクッキーでは東海地区の製菓メーカーと連携し、チョコレート風味の商品に仕上げた。キャンディーの商品化も進める。一方で、今後は消費者向けの最終製品ではなく、食品メーカーなど企業向けの事業を強化する。パウダーとして提供し、OEM商品の開発につなげる。

コオロギは低糖質で高たんぱく質という特徴があり、カルシウムや鉄分も豊富なため、新たな栄養素として期待される。スナックやラーメンは愛知県春日井市のふるさと納税の返礼品に採用された。初回生産分は完売したという。昆虫食は国連の持続可能な開発目標(SDGs)の観点から、食糧問題を解決する“次世代たんぱく質”の一つとして注目されている。

日刊工業新聞 2022年6月16日

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