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偽造品を見分ける、旭化成が提供する流通支援サービスの仕組み

偽造品を見分ける、旭化成が提供する流通支援サービスの仕組み

真贋判定デバイスを用いた判定のデモ

旭化成は流通過程で偽造品を判別して取り除き、“本物”と証明された商品だけを消費者に届ける流通支援サービスを10月に始める。第1弾の採用はファッション関連。判定用透明ラベルを顧客ブランド製品の一部として実装し、流通過程で真贋(しんがん)判定する。将来、中古品流通時の判定も視野に入れる。

同サービスの中核は旭化成独自の超微細金属配線を印刷した透明フィルムを加工したラベル。他社は製造技術を持たず、偽造できないため、流通過程のラベル判定により偽造品の流入を防げる。

このほどラベルの量産準備や判定デバイスの開発、TISと協力したシステム構築を完了した。中国の法規制にも対応し、中国工場からの出荷製品を判定できるようにした。ラベルは製品の一部としての実装やタグ、封緘(ふうかん)シールなど、多様な実装方法に対応する。

流通過程での判定結果はブロックチェーン(分散型台帳)で管理する。正規品判定を複数回受けた製品に本物を証明するマークを発行。通販サイトにマークを表示し、消費者が安心して購入できる仕組みとする。

物流・流通事業者と連携し、まず1次流通向けにサービスを開始する。今後、中古品の2次流通や個人間取引へも対応する考え。


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日刊工業新聞2022年7月20日

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