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愛称は「スペーシアX」、東武鉄道が運行する新型特急車両の特徴

愛称は「スペーシアX」、東武鉄道が運行する新型特急車両の特徴

新型特急の愛称は「スペーシアX」に決定(中央が根津社長)

東武鉄道は2023年7月15日に運行を始める新型特急車両(N100系)の愛称を「スペーシアX(エックス)」に決定した。90年に投入した特急「スペーシア」の後継車両で、車両は日立製作所製。浅草―東武日光・鬼怒川温泉駅間を毎日2―4往復する。座席を6種類用意しており、特急料金は1940円(浅草―東武日光間)から。根津嘉澄社長は「沿線の素晴らしさを国内外に発信する起爆剤にしたい」と意気込みを見せた。

スペーシアXいう愛称には「旅体験(エクスペリエンス)」「提供するさまざまな価値(エクセレントなど)」「文化や人々の交わり(クロス)」「未知なる(X)可能性」などの意味を込めた。

1編成6両で、座席数は212席。当面、4編成で運行する。二酸化炭素(CO2)排出量は現行のスペーシアと比べ約40%削減できる上、運行の使用電力相当分も「FIT非化石証書」を活用することで、排出量を実質ゼロにするという。

最大の特徴は6種類の多彩なシート。スタンダードシート(特急料金1940円)と、電動リクライニングのついたプレミアムシート(同2520円)に加え、特急料金に上乗せする別料金でラウンジ(1人用200円から)や7人定員の個室(1室1万2180円)も用意した。車内にカフェカウンターを設置して日光のクラフトビールやコーヒーなども提供する。

1年後のスペーシアXに乗車できる旅行商品も発売した。

日刊工業新聞2022年7月18日

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