CO2排出量90%削減、リチウム鉱石をマイクロ波加熱で溶解させるスゴい技術

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マイクロ波加熱装置(量研機構提供)

量子科学技術研究開発機構の中道勝グループリーダーらとマイクロ波化学(大阪府吹田市、吉野巌社長)は、リチウム鉱石をマイクロ波加熱で溶解させる技術を開発した。アルカリで加熱処理した後に酸で溶解させる。低温で精製でき二酸化炭素(CO2)排出量を90%削減できる。リチウム以外のレアメタル鉱物にも応用できる。

リチウムを含むケイ酸塩鉱物のスポジュミン精鉱からリチウムを取り出す。まず鉱石をアルカリ性試薬で処理しマイクロ波加熱で300度Cまで温める。その後、常温常圧で酸に溶解させる。100グラムの鉱石をすべて溶解できた。

従来は1000度Cに加熱し鉱石を変性させてから250度Cで濃硫酸を加え焙焼していた。処理温度が下がり、設備投資は7割減で運用コストは8割減。CO2排出量は9割減になる見込み。

今後は事業規模のプラントを設計するためにデータを集める。リチウム製造だけでなく、セラミックスの溶解処理と希少金属の回収に応用できる。

日刊工業新聞2022年7月15日

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