日本電産は、東欧のセルビアに自動車向けインバーターや電子制御ユニット（ＥＣＵ）などを生産する工場を建設する。２０２３年上期に竣工予定。インバーターは同社が注力する電気自動車（ＥＶ）用駆動装置「ｅアクスル」の主要部品の一つ。同国でのｅアクスル生産工場の整備も計画しており、新工場を欧州でのインバーター生産の基幹工場と位置付ける。

同社子会社で自動車電子制御ユニットの開発、製造販売を手がける日本電産エレシス（川崎市幸区）の新工場として、セルビア北部のノヴィ・サド市に整備する。新工場の人員規模は約２００人からスタートし、順次拡大する。敷地面積は３万６０００平方メートル。

日本電産は同国で欧州最大のグループ拠点を整備中で、最終的な従業員数は１万人規模を見込む。現在、現地子会社のニデックエレクトリックモータ・セルビアも車載向けモーターなどを生産する工場を建設しており、１０月に完成予定だ。