富士通と米ヘキサゴンが提携「デジタルツイン」で目指すモノ
富士通と米ヘキサゴン(アラバマ州)は、仮想空間上に現実空間を再現する「デジタルツイン」技術領域で提携した。両社は二酸化炭素(CO2)削減やリアルタイムでの交通情報や災害時の状況把握など、社会課題の解決につながるユースケース(活用例)の構築やソリューションの提供で協力する。
提携を機にヘキサゴンの可視化ツールやIoT(モノのインターネット)フレームワーク(枠組み)と、富士通のストリームデータ処理基盤や映像解析基盤、データの統合・管理基盤などを組み合わせる。これにより、都市におけるカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)や安全性向上などに向け、新たな移動形態である都市モビリティーや、次世代型の交通・物流のユースケースを構築する。
例えば都市の交通状況や災害状況を時間・空間の軸でモニタリングし、統合したダッシュボードの提供などを想定する。
両社は従来、独ミュンヘン市など複数の都市で多様なデータを用いて、共有型モビリティーの概念実証(PoC)を行っている。
日刊工業新聞 2022年6月30日