EV給電効率が改善、ニチコンが「蓄電システム」投入
ニチコンは電気自動車(EV)への直流給電が可能な公共・産業用蓄電システム「DCリンク型産業用蓄電システム」を発売した。交流給電に比べ電気の給電効率が最大7%改善する。価格は非公表。自社のEV用充放電器「V2X」と組み合わせて提案し、初年度10セットの販売を目指す。
同システムは、太陽光発電など再生可能エネルギーによる電力を利用前に一時貯蔵するもの。再生エネ発電設備、蓄電システム、V2X、車載蓄電池の間を双方向、直流で接続できるのが特徴。交流・直流の変換による電力損失を防げる。
蓄電容量は29・8キロワット時で、104・3キロワット時まで蓄電池を増設可能。同システム1台に対し、V2Xを3台までつなげられる。車載蓄電池から同システムへの給電にも対応しているため、停電など緊急時にEVを電源として利用できる。
日刊工業新聞 2022年6月30日