国内初の大臣認定、大林組が3Dプリンターのみで建設する実証棟の全容

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11月に完成予定の実証棟(イメージ)。完成後は3Dプリント技術のPR施設として公開する

大林組は建設用の3次元(3D)プリンターを用い、建築基準法に基づく国土交通大臣認定を取得した実証棟の建設を始めた。鉄筋や鉄骨は使わず、専用のモルタルや独自の超高強度繊維補強コンクリート「スリムクリート」で施工する。完成後は耐久性や構造、環境性能の評価を行う。3Dプリンターのみで建設する建築物の大臣認定は国内初とされる。11月に完成予定。

全ての構造部材を3Dプリンターで製作するため、日本建築センターの性能評価審査を受け、建築基準法への適合を確認した。最低限の材料で最大の空間を得られるように工夫したほか、壁を複数層にしてケーブルや配管ダクトを配置。通常の建築物と同様に利用することを想定した設計とした。同社の技術研究所(東京都清瀬市)内に建てる。

構造部材は基礎と屋上階の床版を除き、すべて現地に据え付けた3Dプリンターでプリントする。床版もあらかじめプリントしたデッキを架設した上で、スリムクリートを充填して仕上げる。床版の施工後にはさらに3Dプリンターを屋上階に据え付け、2階建てを想定した仕様にする。複数階や面積を拡大した構造物で実用化につなげる計画だ。

日刊工業新聞2022年6月22日

キーワード
大林組 3Dプリンター

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