大林組が開発、CO2を固定するすごいコンクリートの仕組み

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通常のコンクリート㊧とリグニンクリート

大林組は、日本製紙、フローリック(東京都豊島区)と共同で、木質バイオマスを添加することで二酸化炭素(CO2)の固定を可能にしたコンクリート「リグニンクリート」を開発した。通常のコンクリートと同等の圧縮強度や材料性状を持ち、あらゆる構造物に適用できる。成長過程でCO2を吸収する樹木を材料として使い、脱炭素化につなげる。

パルプの製造工程で発生する木材から主要成分のリグニンを添加する。コンクリートの製造時には一般に1立方メートル当たり約270キログラムのCO2を排出する。これに対し、1立方メートルのコンクリートにリグニン100キログラムを添加すると約240キログラムのCO2を固定できるという。骨材として再利用する場合も、固定された状態を保てる。

木質バイオマスは燃料としての利用や廃棄後の腐朽によって固定したCO2が大気に戻ってしまう課題があるが、コンクリートに混ぜることでCO2を長期間固定できる。大林組は木質バイオマスをセメントミルクで固めた「チップクリート」を使ったのり面緑化の実用化や、純木造の高層耐火建築物の建設実績もある。

日刊工業新聞 2022年5月19日

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