カーツと台湾・国立中山大が協定、水素エンジン開発の展望
カーツ(岡山市東区、勝矢雅一社長)は、台湾の国立中山大学と水素エンジンの共同開発で協定を結んだ。カーツが開発した小型ガソリンエンジンをベースに用い、燃料に水素を使うエンジンを5年後をめどに開発する。
同大学の先進グリーンエネルギー車両研究開発センターと1年かけて実験用の水素エンジンを共同開発する。センター長の李卓昱氏が、小型エンジンや水素エンジンの燃焼解析の実績が豊富なことから共同研究に至った。
その後は2年かけて実用機を、さらに2年かけて量産機を開発し、5年後の製品化を目指す。
カーツは排気量25ccの単気筒エンジンを独自開発、自社の農業機械に搭載し今年7月に販売する。次世代の脱炭素対応では、このエンジンをベースに水素化するのが現実的と判断した。
日刊工業新聞2022年6月17日