有機栽培効率化へ、井関農機が環境保全型スマート農業で挑む
井関農機は権右衛門(秋田県にかほ市)、TDK、有機米デザイン(東京都小金井市)、秋田県にかほ市と、環境保全型スマート農業の推進で連携協定を結んだ。井関農機が有機農業関連で連携するのは、千葉県木更津市や新潟市などの案件に続き、5件目。自動運転トラクターや田植え機、リモート水位センサーなどスマート農業機器や知見の提供を通じて、スマート農業の普及を後押しする。
今回の連携協定では2025年の環境保全型スマート農業の構築を目指している。有機農業は農薬や化学肥料を極力使わず、安全性が高いイメージから農作物が高く売れるが、除草などの作業に手間がかかるため、コストをいかに減らすかが課題となっている。
権右衛門は実証用の水田、井関農機やTDK、有機米デザインはスマート農業関連機器やソリューションをそれぞれ提供。実際に作付けして省力化効果や食味、収量などの出来栄えを評価する。
日刊工業新聞 2022年5月19日