ソニーが発売、狙った場所に均一な音を届ける業務用スピーカーの仕組み
ソニーは、業務用パワードラインアレイスピーカー「SLS―1A」を2023年1月初旬に発売する。高精度な指向性制御技術で狙った場所へ均一に明瞭な音を届ける。企業の玄関やショールーム、会議室などで大画面ディスプレーと組み合わせて使うことを想定する。大きさは幅384ミリ×高さ92ミリ×奥行き110ミリメートル。重さは約4キログラム。市場推定価格は消費税込みで28万円前後。
ラインアレイスピーカーは、複数のスピーカーを線状に配置することで垂直方向や水平方向への音の広がりを抑えるスピーカーシステム。平面で四角い振動板を用いた独自開発の磁性流体スピーカーを八つ搭載し、高音質を実現。DSP(デジタルシグナルプロセッサー)と最大出力10ワットのアンプを8チャンネル内蔵している。さらに八つのスピーカーを48ミリメートルの間隔で配置したことで音の歪みを抑えながら、音を届ける方向や角度といった指向性を高精度に制御する。
最大6台まで連結でき、縦配置と横配置の両方に対応する。音を届ける方向や角度を専用ソフトで制御でき、音場設計が可能。
日刊工業新聞2022年5月17日