シチズン時計販売子会社が使用済み電池で緑化支援、リサイクル売却金で寄付
シチズン時計の販売子会社であるシチズンリテイルプランニング(東京都新宿区、瀧澤誠社長)は、運営店舗での電池交換サービスの際に出る使用済み酸化銀電池をリサイクル業者に売却した金額を寄付し、砂漠の緑化を支援する取り組み「アースグリーンアクション」を始めた。
店舗では腕時計販売と共に、年間約15万件の電池交換サービスを行っている。その際に出る使用済みの酸化銀電池は年間で約70キログラムに上る。
電池には銀が含まれているため、リサイクル業者に売却し、売却代金をNGO団体「地球緑化クラブ」に寄付する。中国内モンゴル自治区の人為的に砂漠化した土地を緑地化する活動を支援していく。
年間15万個の使用済み電池を売却した場合、現地の気候に適した苗木約5万8000本を植えることができ、植栽面積は約2・5ヘクタールになる。排出された二酸化炭素(CO2)を約755トン吸収し、温暖化防止に貢献する。また、黄砂飛来の抑止効果も期待できる。
日刊工業新聞2022年5月5日