薄さわずか2mmのアルミテーブルを実現する「裏側」の秘密に迫る

【グッドファクトリーショップ #5】コアマシナリー「ソリッドハニカムテーブル」

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【直径60cmテーブルの重さわずか5.1kg】

シンプルかつシャープな印象を与える「ソリッドハニカムテーブル」。天板の最薄部分(先端)はわずか2mm。使用の様子を遠目に見れば、まるで銀色の一本線の上にモノが載っているかのようにも見える。しかし、近くに寄ってみると今度は天板の裏面を構成する「正六角形(ハニカム構造)」の柄が目を惹く。アルミ材を切削加工することで、同構造を構築し、極薄板ながらテーブルとして十分な強度を実現。直径60cmテーブルの重さはわずか5.1kgだ。支柱も細く足元の空間はゆったりとしている。無駄をそぎ落としたデザインと淡く輝くシルバーのカラーリングはどんなインテリアにも溶け込む。

ソリッドハニカムテーブル

モノづくりの面白さ・技術のカッコよさに出会える「グッドファクトリーショップ」開催!

【エンドユーザーの顔が見たい】

「同製品を製造するのは(株)コアマシナリー。半導体装置向けを中心にアルミ部品の切削加工のアルマイト処理を手掛ける。 同社が自社製品の開発に乗り出したのはある思いがあった。
「本業の加工ではなかなかエンドユーザーの顔が見えない。自社独自の製品を持つことで、自社技術を紹介し、そしてフィードバックをもらえればと考えてきました」(岡本真樹社長)
 強い熱意で製品開発を模索する中、企業とデザイナーのマッチングのプラットフォーム「Wemake」主催のコンペティションをきっかけに工学院大学鈴木敏彦研究室+ATELIER OPAの「ソリッドハニカムテーブル」のデザインに出会った。

スタイリッシュで無駄のないデザイン
【現場で考え抜いた品質とコストのバランス】

ソリッドハニカムテーブルは板厚12mmのアルミ材を、先端にかけて薄く、いわば「レンズ型」に削り出している。
 「まずはとにかく最上級品を作ってそこからコストダウン版の製造を検討していきました。実際、最初の試作は加工に丸二日間かけましたが、切削面があまりにもツルツルで「削り出した」ようには見えない。そこで工程集約してあえて少し加工を粗くして試作の三分の一の時間で切削。表面に加工痕を残すことでデザイン性と生産性を両立しました」(岡本社長)。
 また、天板裏側の六角形セルの切削の際に出る鋭利なバリ(突起)を除去する面取り作業も必要不可欠。しかし手加工で除去するのでは2時間近くかかってしまう。それをいかにプログラムを組んで自動化するか、にも検討を重ねた。

ソリッドハニカムスツールを分解した状態

開発から5か月後の2020年12月には販売をスタート。約一年後の2021年10月には、テーブルに加えて製作した、スツールやテープカッターを携え「東京ギフト・ショー」にも参加。来場者からの熱心な質問や感想は岡本社長をはじめとしたプロジェクトメンバーの励みとなった。今後はECサイトでの販売や、アメリカをはじめとした海外販路開拓なども視野に入れ、販売の可能性をひろげていく。

商品情報

シリーズ名:ソリッドハニカムプロダクツ
商品名:ソリッドハニカムラウンドテーブル
用途:個人用テーブル
カラー:銀色、黒
サイズ(mm):W600×D600×H700
価格(税込):211,200円(商品190,000円+消費税19,000円+送料2,200円)
シリーズ名:ソリッドハニカムプロダクツ
商品名:ソリッドハニカムスツール
用途:いす
カラー:銀色、利休鼠(やや緑が経った渋い灰色)、黒、たんぽぽ色(明るい黄色)、水色、鸚鵡緑(黄色がかった明るい緑色)、唐紅花(濃い赤色)
サイズ(mm):W125×D45×H110
価格(税込):156,200円(商品140,000円+消費税14,000円+送料2,200円)
シリーズ名:ソリッドハニカムプロダクツ
商品名:ソリッドハニカムテープカッター
用途:テープカッター
カラー:銀色、利休鼠(やや緑が経った渋い灰色)、黒、たんぽぽ色(明るい黄色)、水色、鸚鵡緑(黄色がかった明るい緑色)、唐紅花(濃い赤色)
サイズ(mm):W450×D450×H400
価格(税込):39,700円(商品35,000円+消費税3,500円+送料1,200円)
販売サイトURL:https://www.coremachinery.co.jp/shp/index.html

企業紹介

コアマシナリー(株) Core Machinery,Inc.
所在:〒620-1444京都府福知山市三和町芦渕小字琴ヶ瀬777
従業員数:21名
主な製造品:半導体製造装置等の産業機械部品、アルミニウム製デザイン家具・雑貨

工作機械を使っての切削加工を行っており、特にアルミ材の切削を得意としている。切削加工とは、主に金属の塊をあらゆる形・精度で削り出す加工のこと。どこまで正確かつ複雑な形状を削り出せるかはマシンの動かし方(プログラム設定)や削り出す刃物(工具)、また加工油の選定次第などで大きく変わるため、企業独自のノウハウや担当する技術者の腕の見せ所である。また、工作機械はあらゆる機械の部品を作ることから「マザーマシン」(母なる機械)とも呼ばれる。同社に響く工作機械の作動音はモノづくりの「産声」でもある。

ポップアップストア情報

日本のモノづくり企業の技術と知恵、センスとギミックが詰め込まれた、「グッド」なmade in 工場の製品を紹介するショップ「グッドファクトリーショップ」にて、実物を見て、触って、購入できます!

「グッドファクトリーショップ at 渋谷」
日程:2022年1月21日(金) 、22日(土) 10:00~20:00
場所:渋谷 道玄坂 hotel koe(東京都渋谷区宇田川町3−7)
入場料:無料

「グッドファクトリーショップ at 東京ビッグサイト」
日程:2022年3月9日(水)~ 12日(土)10:00~17:00
場所:東京ビッグサイト(国際展示場)(東京都江東区有明3-11-1)
入場料:事前登録制 来場登録はこちらから(2022年1月下旬から来場登録受付開始)


展示会スポンサー


 

 

一般社団法人日本工作機械工業会
 https://www.jimtof.org/

 

株式会社ソディック
 https://www.sodick.co.jp/

 

シチズンマシナリー株式会社
 https://cmj.citizen.co.jp/

 

碌々産業株式会社
 http://www.roku-roku.co.jp/

 

株式会社アマダ
 https://www.amada.co.jp/ja/

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