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大阪府が構築、ライフサイエンスで産学連携コーディネート機能

大阪府は、北大阪健康医療都市(健都、吹田市・摂津市)で産学連携コーディネート機能を構築する。健都の中核的機関である国立循環器病研究センター(国循)と医薬基盤・健康・栄養研究所という2カ所の国立研究機関のノウハウや知見を生かして企業との共同研究開発や実証実験を推進する。健康・医療分野でのイノベーション創出につなげる。

連携窓口を設け、二つの国立研究機関や健都にある企業と、外部の企業や研究機関との連携に向けた調整を行う。健都の視察ルートを二つ以上設けるほか、健都内での実証実験を促すため、健康寿命の延伸に取り組む企業や研究機関と連携したイベントなどを開く。

窓口に必要な専門人材の確保を図るとともに、健都の窓口の一本化や自立化に向けた協議も行う。二つの国立研究機関との連携促進では、連携を協議する定例会、研究発表会やセミナーなどを開く。

国循にはオープンイノベーションラボがあり、帝人やキヤノンメディカルシステムズ(栃木県大田原市)などが進出している。また健都には健康・医療系企業の研究開発施設の進出用地として健都イノベーションパークがあり、2023年にニプロとエア・ウォーターが進出する予定。

コーディネート機能構築で健都内外での交流や産学連携をより活発化させ、国際級の複合医療産業拠点(医療クラスター)を目指す。

大阪府はライフサイエンス産業を成長産業の一つに位置付け、健都を拠点にしたまちづくりを進めている。

日刊工業新聞 2022年4月26日

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