建設現場に欠かせない機械がカプセルトイに!精密再現した開発者の情熱
アサダ(名古屋市北区、浅田健吉社長)の主力製品である配管機械「ネジ切機ビーバー50」が、10分の1ミニチュアのカプセルトイになった。カプセル玩具製造・販売のトイズキャビン(静岡市葵区)と協力し、5月から全国販売する。「やるからには実物に近いものを出したい」(五十君孝之アサダ品質保証室室長補佐)という開発者の情熱により、ギミック満載に仕上がった。
ネジ切機は水道やガス配管などの加工に使う専用機械で建設現場に欠かせない。同社が国内で初めて自社開発し、世界トップクラスのシェアを誇る。カプセルトイは赤とグレーのオリジナル色のほか、黒や青、ピンク、黄緑の5色を設定。価格は400円。精密に形状を再現しただけでなくパイプカッターやラックハンドルが動くなど、多彩な仕掛けを搭載した。
デザイナーの森洋佑総務部係長が2021年春に「遊び心」でカプセルトイ化を会員制交流サイト(SNS)で発信したのがきっかけで、トイズキャビンとつながった。「一般の人に製品やブランドを知ってもらうきっかけとしたい」(五十君室長補佐)と社員の士気も高まっている。
日刊工業新聞2022年4月25日