「ガシャポン」空カプセルを再資源化。バンダイが業界初の一手
バンダイ(東京都台東区、竹中一博社長)は、カプセルトイ「ガシャポン」の空カプセルのリサイクルを始めた。ガシャポン取り扱い店舗で空カプセルを回収、再資源化したペレットを用いてカプセルを生産する。使用済みプラスチックの排出量削減が狙い。カプセルを原料としたリサイクルはカプセルトイ業界で初めてという。
今回の取り組みは、バンダイナムコアミューズメント(東京都港区)、バンダイロジパル(同葛飾区)との合同事業。バンダイナムコアミューズメントが運営する4店舗のガシャポン取り扱い店などで顧客から回収した空カプセルをバンダイロジパルが回収・配送し、再生加工業者が再資源化。リサイクルペレットを20%配合したカプセルをバンダイが生産する。新商品のカプセルとして2021年度内に市場投入する予定。
空カプセルの回収は06年から開始、21年度は20トンの空カプセルを回収する見込み。今後は回収拠点の拡大、リサイクルペレットの配合率向上を進める。
日刊工業新聞2021年9月15日