「ペロブスカイト」けん引、次世代太陽電池市場が22倍の8000億円に

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ペロブスカイト太陽電池

富士経済(東京都中央区)がまとめた新型・次世代太陽電池の世界市場と開発動向の調査によると、2035年の世界市場は、21年比22・6倍の8300億円となる見通し。既存の太陽電池との併用や代替によるペロブスカイト太陽電池(PSC)が伸長し、大幅に拡大すると予測する。

PSCは結晶シリコンをはじめとした既存の太陽電池の代替需要の獲得が期待されている。22年以降、本格的な量産が開始されるとみられる。特に既存の太陽電池からの屋外用途の代替需要は潜在的に高い。今後、建材一体型太陽電池(BIPV)を含む建材用途や結晶シリコン太陽電池の上にPSCを載せ、太陽光の波長の吸収できる幅を広げることで発電効率を向上させたタンデム型の量産化により、35年の市場は21年比48・0倍の7200億円を予測する。

色素増感太陽電池(DSC)の22年市場は60億円を見込む。今後、発電デバイス単体ではなく通信デバイスやセンサー、蓄電池などと一体化したモジュールとしての提案を中心に採用が広がり、35年の市場を350億円と予測する。

有機薄膜太陽電池(OPV)についてはDSCよりも量産化や事業化を進めている企業は多い。22年は前年比12・5%増の180億円を見込む。同社は今後もBIPVや壁材、窓材用を中心に市場が拡大するとみられるとしている。

日刊工業新聞 2022年4月25日

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