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三菱商事が参画、総事業費3300億円超の「グリーン水素」製造が始まる

三菱商事が英資源大手シェルなどとともに欧州で再生可能エネルギー由来の「グリーン水素」製造を始めることがわかった。子会社の蘭エネコが欧州最大級の水素事業に参画する。総事業費は25億ユーロ(約3370億円)で、三菱商事の投資額は数百億円規模になる見通し。

シェルやノルウェーエネルギー大手・エクイノールが参画する欧州最大級の水素事業「NortH2(ノートH2)」の事業会社に10%出資する。同事業は2030年までにオランダ沖に最大400万キロワットの洋上風力発電所を建設し、40年までに年間100万トンの水素を製造する計画。

グリーン水素は風力発電などを使って二酸化炭素(CO2)を出さずに製造し、脱炭素に役立つ。三菱商事は水素やアンモニアなどの新エネルギー開発に注力しており、千代田化工建設などと共同で水素バリューチェーン構築も進めている。

他商社もグリーン水素案件の開発を急いでいる。三井物産はニュージーランドのヒリンガ・エナジーと共同で、燃料電池大型車両向けのグリーン水素供給ステーションを22年末までに整備する。住友商事も英リオティントと協業し、豪州でグリーン水素を23年後半から製造する。

日刊工業新聞 2022年4月8日

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