日本電産が中国新工場を3倍に拡張する狙い

工作機械の生産計画を上積み

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EV部品加工向けに歯車機械需要の伸びが見込まれる(日本電産マシンツール本社工場〈滋賀県栗東市〉)

日本電産は中国での工作機械の生産計画を上積みする。浙江省平湖市で当初とは別の場所に工場用地を取得し、敷地面積を計画比3倍以上の20万平方メートルに拡張する。中国で電気自動車(EV)関連向けに歯車工作機械の需要が想定以上に伸びていることに加え、2月にOKKのM&A(合併・買収)が完了。今後もグローバルな工作機械メーカーの買収を見据え、広い敷地で工場を集積させることに決めた。

日本電産は従来、平湖市に6万平方メートルの工場用地を確保し、子会社の日本電産マシンツール(滋賀県栗東市)が歯車機械の新工場を建設する計画だった。中国における工作機械事業の中核的な生産拠点としての位置付けは変えないが、市場の成長率を踏まえて一段の拡張が必要と判断した。

それに伴い、設備投資額も当初の500億円から膨らむ見通し。中国での歯車機械のシェアを現在の1割強から2027年3月期までに5割以上に引き上げる。

日本電産マシンツールの新工場は2期に分けて建設する。第1工場を当初計画と変わらず23年3月ごろに稼働開始し、年300台を生産する。投資額は50億円を見込む。第2工場は27年3月期に建設する予定。

歯車機械は変速機や減速機などEVの駆動系部品の加工に使われる。脱炭素の動きが広がる中、特に中国ではEV市場が急成長しており、EV部品加工向けに歯車機械需要の伸びが見込まれる。

日本電産マシンツールは現在、江蘇省の工場で歯車機械を生産している。生産能力は年間最大80台。生産増強などを通じて、中国での歯車機械事業の売上高を27年3月期をめどに現在比約5倍の200億円に増やす。

日刊工業新聞 2022年4月6日

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