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精度10倍以上、日用品や雑貨の3Dモデルを制作するスゴい技術

アセントロボティクスが開発
精度10倍以上、日用品や雑貨の3Dモデルを制作するスゴい技術

デジタルツインの利用例(アセントロボティクス提供)

アセントロボティクス(東京都渋谷区、久夛良木健社長)は、日用品や雑貨の高精度3Dモデルを制作する技術を開発した。デジタルツイン構築事業を立ち上げる。新技術は既存技術の10倍以上の精度で制作でき、このデータから滑らかさや重心位置、ロボットでの把持位置などを求められる。電子商取引(EC)の広告やゲームなどに利用できる。日用品などのメーカーにデータ利用を提案する。

商品の3D形状や印刷などの表面の画像データを高精度に取得する。3Dデータの形状メッシュが細かく、このデータから表面の滑らかさを定量化できる。

さらにバーコードの印刷位置や重心、搬送ロボットで扱う際の把持位置や把持の角度を求められる。

商品のデジタルデータがあると、物流センターなどでのピッキング支援やECサイトでの3D広告、ゲームやメタバース(仮想空間)などへの商品提供が可能になる。特に動画広告の制作では現実の商品でなくコンピューターグラフィックス(CG)を使う場面が多い。データの用途は広く、新商品の数が多いため効率的にデータを制作する技術が必要だった。

現在は回転テーブルで商品を回して八方から撮影するなどして作られるが手間がかかっていた。

メーカーのデジタルツイン構築に技術を提供するほか、自社で3Dデータのデータベース事業を始めることも検討している。その場合、年間1000万点近い新商品をデータ化しプラットフォーム化することも検討する。

日刊工業新聞2022年3月22日

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