中心市街地のにぎわいが喪失した浜松市、リノベで活気取り戻せるか
不動産業者などに促す
浜松市はリノベーションによるまちづくりを推進する。2022年度にリノベーションスクールの公開プレゼンテーションなどの普及イベント、不動産業者などにエリアでのリノベーションを促すイベントなどに新たに取り組む。中心市街地の活性化につなげる。
同市の中心市街地は空き店舗や空きスペースが増え、にぎわい喪失が顕在化している。空き店舗などのリノベーションで有効活用を図ってもらうとともに、まちづくりの担い手育成を目指す。普及イベントは11月にリノベーション関連物件などで開く予定。トークイベントやワークショップ、マルシェなどを開く。
個人20人程度、企業15社程度を集めたリノベーションスクールも開く。スクールでの提案事業の事業化支援で新たに2件を対象にガバメントクラウドファンディングを行う。
これまでリノベーションスクールでの提案事業で、企業版でハチミツを使ったスイーツのアトリエなど3件、個人版で商店街通路での市場など13件の事業化実績がある。
エリアでのリノベーションは建築・設計業者などを対象に5、6月にシンポジウムを開き、7月以降のサロン参加者10人程度を募る。コーチングを受けながらエリアをプロデュースする意識でリノベーションするノウハウやビジネスモデルを構築し、事業計画案を策定してもらう。
日刊工業新聞2022年3月11日