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日本企業はジェンダー平等に遅れ、「SDGs進捗レポート」の提言

地球環境戦略研究機関(IGES)などが日本企業を調査した報告書「SDGs進捗レポート2022」を発行した。社内での国連の持続可能な開発目標(SDGs)の認知度は高まったが、役員の女性比率目標を設定していない割合が7割を超えるなどジェンダー平等(性別格差の解消)で対応の遅れが目立った。

IGESはCSR推進団体「グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン」の会員を対象に主に5分野の取り組みを質問し、223社・団体の回答をまとめた。ジェンダー平等について経営トップによる関与や進捗(しんちょく)の公表は56・5%にとどまり、役員の女性比率の目標未設定は74・9%、男女の賃金格差の未算出も63・7%だった。報告書では女性に特化した施策である「女性活躍」ではなく、本来の目標である男女間の格差解消に意識を転換すべきだと提言した。

職場での人権問題については経営トップの関与が61・4%だったが、活動計画(目標設定など)の展開が26・0%にとどまるなど実際の対策が課題だった。

SDGs認知度は経営陣が95・5%と高水準に達した。中間管理職も82・1%、従業員も77・1%と急速に浸透した。

日刊工業新聞 2022年3月11日

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