肌の特徴を高精度に評価、AI融合の独自DNA検査法の仕組み
資生堂が開発
資生堂は個別に異なる肌の特徴を高精度に評価する独自のデオキシリボ核酸(DNA)検査法を開発した。唾液から採取したDNAの分析結果に皮膚研究で蓄積したビッグデータ(大量データ)と人工知能(AI)を組み合わせた。肌の先天的な特徴と現状との関係性について研究を深めながら活用することで、個人に合ったビューティーケアを目指す。
唾液から抽出したDNAに含まれる個人差に関係する一塩基多型(SNP)と肌状態の関係性を分析。独自のアルゴリズムとAIを使って1472人分のデータを解析したところ、シワの「できやすさ」「できにくさ」など、生まれつき持つ肌の特徴に対応する5―10種類のSNPの組み合わせを見いだした。
3月末から同検査法を使ったモニター体験サービスの希望者を募る。専用キットを自宅に郵送し、採取したDNAから生まれ持った肌の体質や肌老化に関する情報など計27項目を分析。美容部員による個別のケア方法の提案などに生かす。
日刊工業新聞2022年3月7日